─ 先生の基本的な仕事内容や活動内容を教えてください。
仕事内容を語る前に生活スタイルを一言お話しなければ私は毎日が仕事の様な、そして毎日が休日の様な…。
いつもニュートラルのようであるけれど、オン・オフのケジメは明確にしています。どのような仕事でも楽しみながら、遊びは学びながら、いつも気持は全力投球しているつもりです。今はディスプレイの中でも空間演出や装飾性の強いものに力をいれています。
─ 先生の今までのキャリアを簡単に教えてください。
地元の筑紫丘高校を卒業後、武蔵野美大へ。その後、(株)乃村工藝社 本社、九州支店で30年間デザイン活動後、現在 独立。
FDSの講師の立場ではありますが学生からも学ぶことが多いです。
ジャンルが全く違ういろいろなデザイン部門の審査にも参加していますが、特に日常業務とはちがう作品を観たり聞いたりする事は発見も多く楽しみでもあります。
─ 先生が今関わっている仕事やプロジェクトの内容を詳しく教えてください。
商業施設等のシーズンディスプレイが多いです。プロジェクトでは西鉄関係の大きな住宅開発に伴うイメージづくりから全体のサイン計画。長崎本店のお茶の山口園「季節の飾り」では日本の四季の美しさ素晴らしさを粋に優美に表現し、和の文化を楽しませて頂いております。
─ 仕事の中で印象に残ったエピソードはありますか?
エピソードとは若干異なるかも知れませんが、私の授業を受けてくれた卒業生と対等な立場で仕事の打ち合わせを行なったり、偶然、現場で出会ったりすることの喜び、卒業後の出会いも楽しみです。
─ 先生の趣味はなんですか?
コレを聞かれると、とまらないから困ります。忙しくても毎日(21年間)足を運ぶスポーツジム! ここでは、エアロビか水泳を必ず行います。観劇も好きです。
それから、12年間通っていますバリ島。趣味というよりは生活の一部になっています。若いときはエネルギッシュなニューヨーク、エレガントなパリも好きでしたが、今では首元がのびきったTシャツ、ルーズなスタイルで緑いっぱいの自然の中でゆったりと気持ち良く過ごす事が (絵は描きますが)最高のリフレッシュでありエネルギーの源元です。
そのような事もあり自宅ではデッキや内(居間)でもなく外(庭)でもないサンルーム的(シャレたものではない)スペースが心地良く、手入れがされていない庭の緑と空の青さを観ながら時間をかけて朝食を取る事が私にとって趣味以上に大切な時間です。
それと、ライフワークともいえる各地のクリスマスデコレーションを観る事も趣味の一つです。
─ 先生がデザインを始めたきっかけを教えてください。(具体的に志した時期はいつでしたか?)
小さい頃から絵が好き、物を並べることが好き、飾ること(クリスマス)が好きでした。
高校1年のとき、舞台美術(レビューやショー)に興味を持ち、当時の松竹歌劇団(西の宝塚、東の松竹)団長への手紙がきっかけで武蔵野美術大へ進学、そして学生時代に目にした日本橋栄太楼総本舗・高島屋百貨店・銀座和光のショーウィンドウの素晴らしさに魅せられて乃村工藝社に入社しました。
博多座演出の仕事では学生時代の友人達が舞台装置家や衣装デザイナーとして会うこともあり、若い頃の自分にタイムスリップした気持ちになります。
─ 先生が影響を受けた人やモノ(作品)は?
小林一三(阪急、宝塚歌劇団創設者)、亀井勝一郎(邂逅・人と出会う、開眼させられる という意味)また、現在第一線で活躍している友人達
─ 先生がデザインの情報を得る手段を教えてください。
東京等他都市で自分の目で観たり感じたもの。
デザイン全般においては全国各地にいる友人達からのメールや電話。
身近な所では時間があると足を運ぶ本屋での立ち読み。
─ 最近気になるアーティストや作品があったら教えてください。
新しい訳でもなく驚く事では有りませんがLuis Barragan(ルイズバラガン メキシコの建築家)以前はそれほど意識しておりませんでしたし、実物も観ておりませんがバリ島に通うようになってから良さがわかってきました。
“手つかずの自然”対“人工的な自然”“ブーゲンビリアのピンク”対“建築壁のピンク”等々色の活力、光、水そして庭、相反する2つですが、私にとってこのコントラストを考える事は感心させられるばかりではなく心地よい時間です。
─ 先生から学生へオススメの情報を教えてください。(デザイン関係以外にも、なんでもいいです。)
おもしろスポットはありすぎて絞れません。私は授業で必ず図書館や本屋へ学生を連れて行きます。そこには入手したい情報はもとより、思ってもいない情報を目にする事が出来ます。私は本屋を自分の仕事場、居間の様なつもりで利用させてもらっています。
特に椅子がある所はうれしいですね。ディスプレイデザイン協会が最近出版した“空間創造発想帖“(デザイナーのアタマとシゴト)は私も執筆しておりますが各デザイナーのデザインワークが分かりやすく解説されており若い方々にはきっと参考になる本であると思います。
─ 福岡という場所についてどう思いますか?
こぎれいで丁度良いスケールで生活するには最高の街だと思っています。
海にも山にも近く、食、学、遊共にベストではないでしょうか!
福岡で生活していれば情報入手も早く海外のどの都市に行っても十分やっていけると思います。
─ FDSについてどう思いますか?
まず、学生と先生との距離がなく各人の様子が良く見える。礼儀も正しく学校としてのまとまりがあり大変良い環境だと思います。放課後のクラブ活動には一目おいています。
─ 先生が今後やってみたい活動や将来のビジョンなどありましたら教えてください。
若いデザイナー(学生)達をいろいろなおもしろい所につれていく“デザイナーズ・ナビ”の様な活動を行ないたいと思っています。
私も一緒に勉強しながらですが・・・
─ 先生にとってディスプレイデザインとは何ですか?
私はディスプレイデザインにどっぷり漬かって生きてきたので私自身の体内の水のようなもの。生活そのもの。
─ 今からデザインを始めようとしている人(入学を考えている)に心構えを指南してください。
自分が目指した物へ一直線!考えることも大切ですがチャレンジ、行動することはもっと大切ですよ!
─ 最後に先生から今のFDS学生にひとことメッセージを。
色々な人との出会いを大切にして下さい。
偶然の出会いを持つのではなく、礼儀をわきまえた上で人を恐れず、精神を緊張、集中させて積極的に目標とする人に接して大きく成長していただきたい。
私もまだまだやりたいことがたくさんあります。
若いみなさんには負けませんよ。 いつでも声をかけて下さい。
※ 私の“楽しむ”ことは、働く・学ぶ・遊ぶことすべてを意味しています。
以上、ありがとうございました。 |