─ 先生の基本的な仕事内容や活動内容を教えてください。
ポスター、チラシ、雑誌広告、パンフレット、DM、CIおよびVIなどデザイン全般です。最近では印刷物だけでなくWEBデザインや店舗内装のグラフィックなども増えてきましたね。もちろんWEBに関しては基本デザインのみということが多いです。実際の制作は専門のオペレーターに任せた方が速いですから。
─ 先生の今までのキャリアを簡単に教えてください。
デザイン系の専門学校を卒業後、いくつかのデザイン事務所を経て平成元年に独立しました。勤めていたときは小さな事務所が多かったのでコピーからイラストまでいろんな仕事をやらされましたね。今ではそれがいい財産になっています。個人で仕事をやっていると、「これは専門外です」とか「出来ません」なんて言えないですからね。
─ 先生が今関わっている仕事やプロジェクトの内容を詳しく教えてください。
今は国土交通省関係の仕事がメインです。役所モノのデザインは「わかりやすく」が基本。これまでやってきたいわゆる販促系デザインの格好良さが通用しない世界なので最初は戸惑いましたよ。
─ 仕事の中で印象に残ったエピソードはありますか?
独立した時、当時まだ珍しかったMacを導入したんですが、まだ福岡には出力センターというものがなく、わざわざ東京まで出力に行ったことがあります。2泊3日の予定だったんですが、ついつい楽しくて・・・福岡に連絡もせず一週間過ぎちゃったんです。レギュラーでやってた仕事にも穴をあけてしまって代理店のお偉いさんにめちゃくちゃ怒られましたね!
─ 先生の趣味はなんですか?
いろんな趣味に手を出したけどどれも長続きしないんですよ。とりあえず続いているのはバイクと車、カメラ、ゴルフと言ったところです。あと、インテリアを考えるのも好きですね。最近事務所の模様替えをしてわりと気に入ってます。次はガレージをどうにかしようと画策中です。
─ 先生がデザインを始めたきっかけを教えてください。(具体的に志した時期はいつでしたか?)
もともと絵を描いたりモノを作ったりするのが好きでしたね。大学受験に失敗した頃デザイナーという職種を知って面白そうだなと。絵を描いたりするのは「遊び」という意識がありましたから「遊んで暮らせる職業」って感じでした(笑)。
─ 先生が影響を受けた人やモノ(作品)は?
これといった特定のものはありません。ただ、少しでも「いいな」と感じたものは頭の引出しに入れるようにしています。メモしたりスクラップすることもしません。具体的な形を残しておくより、記憶の中で変化していく方が面白い「モノ」になるような気がします。
─ 先生がデザインの情報を得る手段を教えてください。
何かいい手段があったら教えてほしいですね(笑)!街を散策し、コーヒーを飲み、本をあさり、模倣や焼き直しの誘惑と戦いながらアイデアを絞り出す・・・その繰り返しです。
─ 最近気になるアーティストや作品があったら教えてください。
洋の東西に関わらず基本的に1950~70年あたりのデザインが好きですね。装飾のみのデザインから必然性のあるデザインへの過渡期ですかね。流線型を仕上げるときも空力よりも格好良さを優先する潔さが素敵です。
─ 先生から学生へオススメの情報を教えてください。(デザイン関係以外にも、なんでもいいです。)
最近レンタルDVDではまってるのが中国武侠もの。荒唐無稽で笑いあり涙あり娯楽作品としてメッチャ楽しめますよ。お勧めは「神秦記」と「神雕侠侶(だったかな?)」。
─ 福岡という場所についてどう思いますか?
生活しやすい街ですね。食べ物はおいしいし、適度に都会で自然も豊富。悪い言い方をすればちょっと「ぬるい」かも。若者にとってはちょっと刺激が足りないんじゃないかな?
─ FDSについてどう思いますか?
バランスのとれた学校じゃないですか?基本から実践に必要な技術、アートに至るまでうまく網羅してると思います。ただ・・・学生に対してちょっと甘すぎるかな(笑)。
─ 先生が今後やってみたい活動や将来のビジョンなどありましたら教えてください。
グラフィックはどうしてもヴァーチャルな世界ですから最近物足りなさを感じることがありますね。少しずつ仕事の形を変えていきたいような気もしますがなかなかこれが難しい。新しい「何か」を模索していくことが課題です。
─ 先生にとってグラフィックデザインとは何ですか?
「天職」です(笑)。これ以外の仕事をしたこともありませんし、これからも出来ないでしょう。自分にとって遊びと仕事がうまくシンクロしてるんですね。
─ 今からデザインを始めようとしている人(入学を考えている)に心構えを指南してください。
デザインとは決して特殊な技術や才能を必要とするものではありません。大事なのはコミュニケーションしようとする意思だけです。普段言葉や身振りでやっていることを「ビジュアル」で表現してみましょう。
─ 最後に先生から今のFDS学生にひとことメッセージを。
とてもまじめですね。その分ちょっと元気が足りないんじゃないですか?アイデアソースはネットの中より街中にあふれてますよ。ネットや媒体を通したものは既に加工された第二次情報です。自分にしか感じ取れない第一次情報を探しに外に出ましょう!
以上、ありがとうございました。 |