学校紹介
講師・スタッフ紹介
竹下 幸栄
(立体空間デザイン系 建築講師)

一級建築士・地域計画プランナー。
フリーランス。インテリアコーディネーター、インテリアデザイナー。各建設会社、住宅メーカー、設計事務所、マンションディベロッパーなど数々のコーディネート部門を担当。
─ 先生の基本的な仕事内容や活動内容を教えてください。
建築設計の仕事と地域計画をやっています。
建築設計という仕事に関しては、皆さんもイメージできると思いますが、地域計画といってもイメージしにくいでしょうね~。
これは、ある町が、将来どんなことを目指して町づくりをするか、今後どんな町になるべきか、ということを計画していくものです。いろんな方向がありますが、町全体の計画や、福祉に関することや、寂しくなった商店街のことや、少子高齢化に関することや…。
─ 先生の今までのキャリアを簡単に教えてください。
大学の建築学科を卒業して、福岡市内の設計事務所に努めました。その後、専門学校の建築学科の教員を経て、再び設計事務所に移りました。
そして、現在のネバーランドを主催して9年目になります。まあ、結局、建築しか知りませんね~。いわば建築バカなのかもしれません。
─ 先生が今関わっている仕事やプロジェクトの内容を詳しく教えてください。
今やっている仕事は、建築設計では、住宅を1件だけです。
それから、地域計画では、ある町の商業地域活性化計画と、別の町で建築関連の計画をやっています。
それから、これまで行ってきたことにワークショップの企画があるんですが、これを活かした仕事として、ある町の地域福祉計画というのをやっています。
最近は、建築本来の“物づくり”からちょっと離れてしまったかな~。でも、これはこれでとても楽しくやっています。
─ 仕事の中で印象に残ったエピソードはありますか?
随分前の、私が若かった頃の物件で、かなり大きなプロジェクトだったんですが、なかなかスムーズにうまく進まない物件があったんです。 本当に大変で、この物件から逃げたくなるような、こんな仕事は止めてしまいたいというくらいのものでした。死にたいとは思いませんでしたが、交通事故にでもあって入院でもして、その仕事から逃げたいと思うような仕事でした。こんな気持ちになったのは初めてのことでした。 大きなプロジェクトでしたから、私一人が頑張って完成する、と言うようなものではなかったんです。 その時に、助けてくれる人が現れたんです。それまでまったく知らなかった、初めて出会った人でした。天使に見えました。本当に冗談ではなく天使に見えました。 かなり長い期間になったんですが、その人のおかげで無事、その仕事を終わらせることができたんです。今でもその人には感謝しています。この歳になって、逆に助けてあげる場面も出てきました。昔、助けられた事を思い出します。精一杯助けてあげたいと思いますね~。ちょっと美談過ぎます?
─ 先生の趣味はなんですか?
音楽です。ギター、キーボードなどの楽器演奏と歌うことが好きです。それから、パソコンによる曲づくりです。見ての通り、ジョン・レノンが私のスーパースターです。 学生時代からやっていましたが、今でも一人で楽しんでいます。しかし、学生時代は自分で言うのも何ですが、かっこ良かったですよ~。長髪を振り乱して歌っていましたから~。が、女性にはあまりもてなかったですね~。とりあえず硬派だったということで…。
─ 先生がデザインを始めたきっかけを教えてください。(具体的に志した時期はいつでしたか?)
小学校3年生の時に、自宅を新築する話が持ち上がり、父親が設計事務所に設計を依頼しました。そのときに初めて建築士を見ました。その人のことはよく覚えていませんが、図面を見てあこがれてしまったんです。バスの運転手やパイロットになりたいというくらいのつもりで、建築士になりたいと思うようになりました。その後、中学校を卒業し、熊本の工業高等専門学校(高専)に進んだのですが、何を間違ったか、建築ではなく電気に進んでしまいました。ところが、電気は目に見えないことを知り、勉強の興味をなくしました。その後は遊んでばっかりでした。 あるとき、これではダメだということで、大学の建築学科に進み直しました。現在の私の建築のスタートでした。ところがまた、大学3年の時に、勉強もせず、遊び始めてしまったんです。こんなことでは駄目だと思い、絵描きの友人がいたんですが、その彼に「大学を止めようかと思っている」と相談したんです。すると、「嫌になるくらい頑張ってやったんなら止めていいんじゃない?」と言われたのです。自分のこれまでを考えると、嫌になるくらい建築の勉強を頑張ってやってはいなかったですから、単に辛い事から逃げたかっただけだったことに気付かされました。改めて建築をやってみよう、嫌になるくらいやってみようと、一大決心。それから30年以上建築に関わりながら頑張っています。
─ 先生が影響を受けた人やモノ(作品)は?
学生の時代の話ですが、佐世保の白井晟一氏設計の親和銀行本店の建物を見た時に、体中に鳥肌が立った事を思い出します。それから、白井晟一さんの建物や本を見るようになりました。 それから、フランク・ロイド・ライトなどにずいぶん影響を受けました。
─ 先生がデザインの情報を得る手段を教えてください。
歩きながら、もしくは車を運転しながら建物を見ています。やはり、デザインの情報として最も有効なことは見ることでしょう。それでも情報不足なので、建物の写真集や本からの情報を得たいといつも思っています。かなりの本は読みますね~。
─ 最近気になるアーティストや作品があったら教えてください。
最近の建物ではありませんが、大分県中津市の「風の丘葬祭場」は素晴らしいですね。感動しました。設計は槙文彦さんです。
─ 先生から学生へオススメの情報を教えてください。(デザイン関係以外にも、なんでもいいです。)
おすすめの情報と、いうよりも、生き方や人生の過ごし方としてコンセプトをしっかりと考えておくべきでしょう。 そのコンセプトは、デザインするうえでの根幹になると思っています。
─ 福岡という場所についてどう思いますか?
私の出身は鹿児島なんですが、鹿児島に比較できないくらい福岡という場所はとても素晴らしい所ですね~。 都会であり田舎である。そして、九州の最も大きな街であると言うことです。ですから、たくさんの情報が集まってくるし、素晴らしい場所だと思いますね。 もう30年以上、福岡に暮らしていますが大好きな街です。
─ FDSについてどう思いますか?
すばらしい学校だと感じています。決してお世辞ではありません。 私は仕事柄いろいろな学校に行く機会がありますが、FDSの何が素晴らしいかというと、建物や施設よりも、常勤の先生方の熱意が素晴らしいんです。先生方の若いさも素晴らしい。何度も言いますが、決してお世辞ではありません。
─ 先生が今後やってみたい活動や将来のビジョンなどありましたら教えてください。
私の事務所の名前はネバーランドと申します。まさに、ネバーランドをやっていきたいと考えています。
ネバーランドについては、また別の機会があれば、お話ししたいと思います。ここではこれぐらいにしておきましょう。
─ 先生にとって建築とは何ですか?
好きな仕事です。そして時々嫌いになる仕事でもあります。基本的には好きなんでしょうね~、たぶん…。
生活のための仕事であることは間違いないんですが…。
─ 今からデザインを始めようとしている人(入学を考えている)に心構えを指南してください。
デザインをする上で最も大事だと考えているのは、考え方、生き方、人生の過ごし方など生きる上でのコンセプトが大切だと思っています。 その中からしかデザインは出てこないのではないかと思っています。 ですから、たくさんの建物や本、たくさんの人と接し、たくさんの人と話をし、そして、たくさんのことを考え、そして自分がどのようにして生きて行きたいのか、先ず、そのことをきちんと考えていてほしいと思います。 そして、初めてデザインや形が出てくる、と考えています。
─ 最後に先生から今のFDS学生にひとことメッセージを。
FDSを素晴らしいものと捉えるか、そうでないものと考えるのか、それはあなた次第ではないかと思います。あなたの考え方次第で変わってくると考えます。 良くするも悪くするも、あなた次第です。 どうせなら、素晴らしかったと言えるようなFDSの学生生活にして欲しいと願っています。
以上、ありがとうございました。
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