福岡デザイン専門学校

2019 未来デザインネクスト「バウハウスから、未来のデザインを考える。」※こちらのイベントは終了しました

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2019 未来デザインネクスト
BAUHAUS 100th 

バウハウスから、未来のデザインを考える。

本年度の未来デザインネクスト・フォーラムは、バウハウスのデザイン教育をテーマに、デザインストラテジスト・太刀川英輔氏(NOSIGNER代表)を迎え、「デザイン進化思考」と題した、基調講演・パネルディスカッションを行います。ふるって、ご参加ください。

6・21(FRI)

福岡市科学館サイエンスホール(福岡市中央区六本松4-2-1)
開場12:30 / 一般1,000円

○13:00-14:30 基調講演
デザイン進化思考 NOSIGNER代表 太刀川英輔氏

○14:45-16:30 パネルディスカッション

○17:15-19:00 交流会
六本松TSUTAYA/2F/BUY ME STAND
太刀川英輔氏やパネラーを囲み、交流会を開催します。参加費:3,500円

≪お問い合わせ≫
未来デザインネクスト実行委員会事務局
(福岡デザイン専門学校/担当・田所)
mail:info@fds.ac.jp
tel:092-716-0094

・主催:未来デザインネクスト実行委員会
・共催:福岡デザイン専門学校 福岡デザイン専門学校同窓会
・後援:九州経済産業局 福岡県産業デザイン協議会 NPO法人FUKUOKAデザインリーグ 福岡地域戦略推進協議会
・協賛:(株)新出光 (株)やまやコミュニケーションズ (株)モリサワ FVジャパン株式会社 (株)博報堂九州支社

●デザインフォーラム開催にあたって

田所恵介・未来デザインネクスト・スーパーバイザー(本校・教員)

モダンデザインの源流をたどっていくと、そこにひとつ大きな役割を果たしていた学校の存在に行きあたる。1919年、近代建築の巨匠、ヴァルター・グロピウスがドイツ・ワイマールに創立したバウハウスだ。総合芸術として建築をコアに据え、その周りに工芸や家具、写真・印刷など、およそ、現代のデザイン分野のすべての領域をカバーする工房を置き、先鋭的な作品を作り出す一方、学生には基礎造形・素材研究など、時代を担う若きデザイナーにとって必要な技術やマインドセットが身につく画期的なカリキュラムを、当時、欧州の一流の芸術家が集まり教授となって教えた。その後、バウハウスは、1933年、ナチスの圧政で閉鎖に追い込まれ、わずか14年間の活動期間でしかなかったことになるが、バウハウスから生み出されたデザイン思想は世界へ波及し、マイスターと呼ばれた教授や学生が作り出した作品は、今もマスターピースとなって、われわれの生活の中に溶け込んでいる。

今回の未来デザインネクストは、バウハウス創設100年を振り返える。それは、1世紀にわたるモダンデザインの系譜を探る旅でもある。デザインは、バウハウス以降、どう変わっていったのか。変わらなかったものは何なのかを問う。バウハウスを、仮に、ある種のモダンデザインのマイルストーンとするなら、デザイナーという職種が世の中に確立されて、たかだか100年しか経っていないとも言える。バウハウスは、そういう意味では消費社会のモノづくりを支えた20世紀のデザインである。シェアやコトづくりが中心となった21世紀のデザイナーがここから学ぶべきものは何かを再考することは、とても意義深いことだと思う。